感情を殺さない

どんぐり倶楽部の「コトノハ通信」の創刊の言葉にすごく良いことが書いてあった。

「もっともっと、自分たちのコトバで伝えよう!

子どもを信じることのすばらしさを。

何もさせなくていい、とわかった時に、
どれほど子育てが楽しくなったかを。

子どもたちがどのように変わり、
生き生きと自分たちで考え、遊び、
学びはじめたかを。

十二歳までは
なぜ考える力を育てることが大切なのかを。
考える力はどのように
育てることができるのかを。

私たち自身の、目の前にいる子どもたちを通して。」


日本語学校辞めて、子どもたちがどんなにイキイキしてるのか、本当に伝えたい。


来週から始まるスポーツ(スキー)休暇をはじめ、やたらと多い学校の長期休暇(年間14週間、お稽古事の学校も休みになります)がこれまでは億劫に感じていたけど、どんぐり始めてから、私も楽しみになってきた。どんな遊びをしようかな?子どもたちと、わからん帳も開いてみよう!と。


昨日の朝、起こしたあと、「りんごが切れましたよ~」「ミルクが温まりました~」とかだけ声かけして放っておいたら、登校時間の15分前になってやっと朝食のテーブルにやってきた子どもたち、それでも自分で目玉焼きが作りたいというから、作らせたら、食べる時間は3分しかなかった。


「ママはね、わざと早く早く!って言わなかったけど、言って欲しかった?」って聞いたら、「ううん、言わないで。」と。「一言だけ言っておくね、寝室で二人でずーっとおしゃべりしてたけど、着替えて、朝食のテーブルでおしゃべりした方が、ゆっくり食べられて良いんじゃないかな?」ってだけ伝えたら、

今朝は朝食時間が45分もできて、余って退屈するほど。


あれやりなさい、これやりなさい、とガミガミ言っても、その場で言われたことだけする子になっちゃう、しかも親子ともども気分も悪い。


今日は黙々と肉まん製造をしながら、昨日のことを考えていたら、あ、なるほど、これが「感情を殺さない」ってことか。と。子どもは大人の何十倍も感受性が強いんだから、気をつけなきゃ。
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# by deutschebaeckerin | 2017-02-03 15:57 | どんぐり倶楽部 | Comments(0)

ドイツの製パンマイスター試験 3-4部

今回は、前回の続きでドイツのマイスター試験の第3部と第4部についてお伝えします。

第3部は経理経営です。この科目の試験勉強で一番時間が費やされたのは、複式簿記でした。試験では20枚の請求書が渡され、これを借方・貸方に仕分けします。半年間何度も練習させられたので、勘定項目の名称というよりコード番号を覚えてしまっていたほどです。そして、120分の簿記の試験の最後には、貸借対照表と損益計算書を作成します。

簿記というと、日本語の場合、最初に「貸方・借方」という分かりにくい表現が入ってきて苦手意識がついてしまうかもしれませんが、ドイツ語だと意味的には、「払う義務がある」「もらう」というような言葉が使われるため、すごくわかりやすく、マイスター準備コースで練習すれば、パン屋を経営するにあたって必要な簿記は十分できるようになると思います。

次は経営や取引に関する基礎知識や法律の試験が100分。準備コースではもちろん、手工業のマイスターという称号が持つ権利や義務についての勉強から始まりました。2004年の手工業法の大幅改定により、それまで開業のためにマイスターの資格が必要だった業種が94業種から41業種へと半分以下に減らされました。パン、お菓子、食肉加工、散髪は残りましたが、意外なところで時計職人、靴職人はマイスターの資格なしで開業が可能になりました。マイスター制度による保護がなくなって競争が激しくなるのを良いと考える人もいるでしょうが、私はパン職人が残ったことでホッとしています。それは、私自身が、長い歴史の中で培われた制度の恩恵を受けて、師匠(マイスター)と職業訓練校に守られながら気持ちよくいろんなことを総合的に勉強をさせてもらったからです。競争激化が世知辛い就労環境を招くのではないかと心配です。

次は税法に関する試験が100分あります。法人税、所得税、付加価値税をどう計算し、どう支払うのか、従業員の社会保険料をどこへ支払うのか、または従業員の家族構成などを踏まえて給料計算をします。

第三部、第四部とも、試験に際して暗記が要求されることも多いですが、基本的な考え方としては、一度勉強しておけばそれで良し。必要な時に教科書やノートを開いて該当箇所をみつけられれば良いというものです。また、開業する場合はたいていドイツのパン組合に入ることになりますから、困った時には本部や地区の組合に連絡すればアドバイスを仰いだり、専門家を紹介してもらったりできます。

さて最後の第四部は教育論です。マイスターになると、修行弟子を取って、彼らに技術を教える資格が与えられます。職人修行を始める彼らの年齢は一番若い子で15歳から。体は大きくても精神的にはまだまだ未熟です。マイスターは技術を教えるだけでなく、彼らの精神面を理解し、一人前の職人になるまでバックアップしなければいけません。

最初にドイツの教育制度と職業訓練に関連した法律について60分の筆記試験があり、次に若者の精神面を理解して取り組む筆記試験が60分、最後に職業訓練内容のカリキュラムに関する試験が60分あります。その他に、実技として教育論に関連したプレゼンテーションをするか、近所の学生に弟子役をやってもらって、パンの成形などを教える試験もあります。
ドイツでは初等教育は4年で終わってしまいます。そして、中等教育をどこで受けるかによって、つまり満10歳ですでに将来の進路が大まかに決まってしまいます。大学入学資格を取得するためのギムナジウムという進学校へ進むのが全体の30%ぐらい、残りは専門上級学校や中級技術者を目指す者の多い6年制の実科学校、そして偏差値でいうと一番低い基幹学校への進学となります。
職業訓練を受けるのは、基幹学校卒業者が一番多いです。

ある程度の年齢になれば、自分の体力や能力を客観的に見て、限界を知ったり一日のスケジュールを立てたりもできますが、特に夜中から仕事を始めるパン業界では、まだまだ成長期にある若い子達の集中力や体力がどの時間帯に下がるのかを知って、最低12時間は終業から始業まで間隔をあけなければならないなど、事故を予防して心身ともに健全に職人への道を導いてあげなければなりません。
また、若い子たちにとって仲間や友達はとても大きな意味を持っていて、時には仲間意識や団結が修行の妨げになることもあります。私の周りでも友達との遊びを優先させて修行を途中で辞めてしまった若者が2名いました。基幹学校を出て職業訓練を最後までやり遂げていないと将来仕事がみつけられず大変困ります。

また、「最近の若者は」と日本でもいつの時代でも言われるように、世代間衝突を避け、また評価者として陥りやすい間違い、つまり、厳格化・寛大化・先入観の持ちすぎ・または他の弟子や自分自身と比較することなど、を知ることも重要です。

パンの修行は3年間ですべての作業ができるようになるように、カリキュラムが大体の目安で提案されており、お店ではカバーできないカリキュラムが出ないように、マイスターは組合の学校での集中授業に費用を負担して弟子を参加させる義務があります。

第4部は苦手だという生徒がほとんどでしたが、私は日本で働いていた時に経理と人事をやっていたので、授業もとても面白く勉強になり、また試験も楽しく取り組むことができました。
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# by deutschebaeckerin | 2017-02-01 23:58 | パン | Comments(0)

また雪が降りました

Facebook に投稿した、動画です。

昨日も雪が降り、子供たちはマンションの敷地内の傾斜で2時間遊びましたが、信じられないことに、他の子たちは全然出てきませんでした。ここは4棟のマンションに合計100世帯以上が住んでて子供を持つ家庭も沢山あるのに。スイスでも、みんなテレビ、iPad、ゲームなのかしら。

とにかく、スイス人のお母さん達もよく言ってます。今の子はすごく出不精だって。

友達が一緒の方が外遊びは楽しいし、うちが率先して出て、そのうち、どんぐり問題も広めるぞ~!

Facebook のスイスどんぐり倶楽部もよろしくお願いします。
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# by deutschebaeckerin | 2017-01-11 23:14 | スイスの生活 | Comments(0)

言葉のトリガー理論

「言葉はイメージを導くための引き金(トリガー)である」というのが「言葉のトリガー理論」です。私達の頭の中にあるのは言葉ではなくイメージだということです。

§言葉が分かるとはどういうことか
 よく私達は「言葉で考えている」と言いますが、正確には「言葉をきっかけにしてイメージで考えている」のです。実は、私達は言葉そのもので考えているわけではないのです。このことを知らずに教育を語ることは鳥が翼を広げずに大空に飛び出すようなもので、非常に危険なことです。そして、しばしば悲惨な結果をもたらします。

以上 「言葉のトリガー理論」より抜粋


「ドイツ語と日本語が話せることは、別にすごいことじゃない」

娘の通う現地校は、1年生と2年生が合同で授業を受けていて、クラスは全部で20人。

クリスマスの時、先生が家庭で皆が話してる言語で「メリークリスマス!」って書いたカードを作ろうと言って、作り出してみたら、生徒達が家庭で話してる言語は16ヶ国語でした。

思い出すままに(順番に意味や理由はありません)
1.ドイツ語
2.スイスドイツ語
3.フランス語
4.英語
5.日本語
6.イタリア語
7.スウェーデン語
8.デンマーク語
9.ハンガリー語
10.ロシア語
11.ギリシャ語
12.トルコ語
13.オランダ語
14.マケドニア語
15.ルーマニア語
16.ペルシア語

そういうわけで、娘が日本語を話せることは、別に「すごい!」って話ではないんです。

日本語学校の保護者たちが「現地校の勉強が難しくなる前に」っていうキーワードを使って「日本語の読み書きをしっかり!」みたいなことを言います。

私もそれを信じてました。

でも、どんぐりを知って勉強してると、すごく疑問を持ちます。
「何をその前に詰め込むつもり?」

そんなことより、日本語の「どんぐり問題」を使って、現地校の勉強にも応用できる「思考力(視考力)」を楽しく養成した方が良くない?日本語でこんないい教材がすでにあるっていうのは、日本語がわかる私達の子供にとって、とってもラッキーなことなんだよ!

日本語能力試験N2級合格が目標!とかいう話を聞いたりもしますが、大人になってから趣味で日本語を始めた、うちの夫をはじめ外国人の旦那さんたちもN2級持ってますから。漢字を書く国の人が有利にならないように試験では漢字は書かされません。

子供達は小さい時から日本語を聞いて話してる分、とっても有利。無理に勉強させて日本語自体を嫌いにさせないようにするほうがずっと大事な気がします。
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# by deutschebaeckerin | 2017-01-10 05:42 | どんぐり倶楽部 | Comments(0)

ランチ当番

ふ~、今日は新年初のランチ当番。無事終わりました。
今日は夫も在宅仕事だったので、子供6人大人2人のランチを作りました。

スイスの学校は給食はありません。
そして、お弁当も持っていきません。
ということで、お昼は子供達はおうちに帰ってきまーす。

お仕事持ってるお母さんはどうするの?
はい、とっても困ります。
Mittagstisch(ミッタークスティッシュ = Lunch Table)というお昼を用意してくれる
学校関連の公共施設もありますが、人数に限りがあり、うちは週1日しか当たりませんでした。

そういうわけで、例えば普通のオフィス勤務の人であれば、
週4日働く80%にしてもう一日を在宅にするとか、
(夫婦でそうやったら、とりあえず4日は押さえられます)
親戚に頼むとか、ベビーシッターを雇うとか、はたまた
うちみたいに、同じ悩みのお母さん4人で当番を決めてランチ当番を回したりします。
うちは、週1日はMittagstisch、もう1日はランチ当番で誰かが受け持つ、残り3日はもちろん自分で自分の子どもたちとお昼ご飯です。
こういうこともあって、自営という道を選びました。私の親も夫の親も外国ですから、頼れる親戚は近くにいませんし。

このランチ当番、娘が幼稚園に入園と同時に3人の女の子たちのためにはじめたのが、
うちの息子など下の子も入ってきて、今は3-4週間に1回の頻度で6人がご飯を食べに来ます。

日本の子もそうかわかりませんが、こっちの子って、いろいろ混ぜるのを嫌がりますよね。
栄養のバランス考えて~・・・って作ったところで、嫌なものが混じってるととたんに食べなくなったり。
私も経験をつみ、今ではなんでも別々にして出してます。
具、ソース、パスタ、全部最初から分けとく!
「好みに応じて自分で混ぜて食べて~」って具合に。

それと、ずいぶん皆、なんでも食べるようにはなってきたものの、お母さんの味が一番みたい。
シンプルなものでも、お母さんの味とちょっと違うと、食の進みが遅くなります。
なので、野菜も正直、いろいろ手を加えるより生野菜をただ洗っただけ、切っただけを出した方が食べる。

f0141507_21574446.jpg今日のメニューはチキンカツ、生野菜いろいろ、マッシュルームのソテー、ご飯。
(正確にいうと、七面鳥肉ですが・・・だから写真のお肉大きいのです)
デザートは昨日作っておいたりんごケーキとみかん。

11時ごろから準備開始。
肉叩きで、トントントントンいっぱい叩いて大きくして、
塩・こしょう・茶漉しで小麦粉ふって、
卵は刷毛で塗ります。(18枚も作ったのに使用量たったの1個!)
パン粉に油をまぜたものをくっつけて、200度のオーブン(熱風)で7分+裏返して5分。
18枚も焼きました。

子供達も成長して食べる量も増えたので、残ったのは3枚だけ。
おくちに合ったようで、よく食べてくれました。よかった!

(写真は左が焼きあがったもの、右側の天板の上のは焼く前です)
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# by deutschebaeckerin | 2017-01-09 21:58 | スイスの生活 | Comments(0)